養育費・婚姻費用算定表が2019年12月23日に改定されます
養育費と婚姻費用の算定表の改定版が、2019年12月23日に最高裁判所のホームページで公表されます。
最高裁判所のホームページに載るのは、概要と算定表とのことなので、現在の養育費・婚姻費用算定表と同程度のものと思われますが、改定趣旨なども記載されるかもしれません。
表にないタイプの事案(子供が4人いるなど)は、別途、法曹界(普通の本屋さんでは売っていない司法研修所の本などを出版しているところ)から詳細な内容が出版されるそうなので、その本の発売を待って計算することになります。
内容については、現時点では詳細不明ですが、統計を最新のものにアップデートした関係で、若干増額となるようです。
算定表が新しくなると、既に決まっている養育費・婚姻費用も変更されるのかという問題がありますが、裁判所は変更しないという取り扱いをするそうです。
理由は、養育費・婚姻費用の変更は、事情の変更があった場合に認められるところ、算定表の改定は、事情の変更には当たらないからとのことです。
しかし、増額理由を算定表の改定とするのではなく、社会一般の経済情勢の変化を理由として調停・審判を申立てた場合、裁判所がどのように判断するのかは分かりません。
なお、新算定表が公表される関係で、現在進行中の養育費・婚姻費用の請求が、事実上ストップしてしまっています。
*養育費、婚姻費用に関するコラムを改定にあわせてアップデートしました。
・養育費の計算
・婚姻費用の計算
・私立学校に通う場合の養育費・婚費
・義務者がローンを支払う自宅に住む場合の婚費
監修弁護士紹介
弁護士 本 田 幸 則(登録番号36255)
・2005年 旧司法試験合格
・2007年 弁護士登録
弁護士になってすぐのころは、所属事務所にて、一般的な民事事件はもちろん、行政訴訟や刑事事件、企業法務まで担当しました。
独立後は、身近な問題を取り扱いたいと思い、離婚や相続などに注力しています。
ご相談においては、長期的な視野から依頼者にとって何がベストなのかを考え、交渉から裁判まであらゆる手段を視野に入れてアドバイスいたします。
弁護士 鈴 木 淳(登録番号47284)
・2006年 早稲田大学法学部卒業
・2006年 法務省入省(国家Ⅰ種法律職)
・2011年 明治大学法科大学院修了
・2011年 新司法試験合格
・2012年 弁護士登録
一般民事事件や中小企業法務を中心として、交渉から裁判まで、様々な分野の案件を担当してきました。
この度、なごみ法律事務所の理念に共感し、市民の方の生活に密着した問題や、経営者の日常的に接する問題を重点的に扱いたいと考え、執務することとなりました。
ご依頼者と同じ目線に立ちながら、最善の解決策を共に考えてゆきたいと思います。