養育費を払わなくてよいという合意は有効?

2016-04-08

養育費を請求しないという約束だったのに養育費を請求されました。払わないといけませんか?

 

こんな相談を受けることがありますが、これが以外と難しい相談なんです。

 

というのは、養育費の請求というのは、子供の権利であるとともに、子供を育てている方の親が、子育てにかかった費用を請求するという側面を持っているからです。

 

ですから、結論としては、「場合による」ということになります。

 

詳しく説明します。

 

まず、養育費は、法律上放棄することはできません(民法881条)。

 

ですから、離婚時に養育費を放棄するという合意をしても無効です。
無効なのですから、将来的に子供が養育費を支払えという請求をしてきた場合に、請求をされた方は、過去に親権者との間で養育費を請求しないという合意をしたと主張しても認められることはありません。

 

しかし、前記の通り、親権者との関係では、養育費の放棄そのものではなく、子育てにかかった費用を請求しませんという合意と考えられるので、そういう意味で合意が有効とされることがあります。
もっとも、養育費を請求しないという合意をしても、合意時には想定しなかった事情の変更があれば、親権者からの養育費請求が認められることがあります。
具体的には、親権者側の大幅な収入の減少や、養育費支払い義務者側の収入の大幅な増加などが挙げられます。
なお、養育費という名目はなかったものの、実質的には養育費の一括払いといえる多額の財産分与や解決金の支払いがある場合には、後日の養育費請求が厳しく判断されます。

 

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