慰謝料請求,財産分与などの離婚問題,遺産分割,遺留分減殺請求などの相続問題は「なごみ法律事務所」
受付時間:平日10:00~20:00
離婚のご相談の際に、「結婚前から●●なことは分かっていたんですが、周りにも結婚の報告をしたし、式場も予約したので後戻りできなくて・・・、でも、やっぱり一緒に生活するのは無理だと思いました。」というご相談があります。
もう後戻りできないという気持ちは分かるのですが、いったん籍を入れてしまうと、離婚するのはすごく大変です。
具体的には、離婚をするには、相手が離婚に合意する(協議離婚、調停離婚)か、法律上の離婚理由があること(裁判離婚)が必要です。
あなたが、「やっぱり嫌だから離婚したい」と言ったときに、相手が「いいよ」と言ってくれればいいですが、このような対応になることは極めてまれです。
通常は、「離婚はいやだ」と言われたり、「お前の都合で離婚するんだから、●●と言う条件をのめ」と言われます。
相手に嫌だと言われた場合は、裁判離婚を目指すしかありませんが、裁判で離婚が認められる理由は以下の5つに限定されており、かつ、それを証明する必要があります。
さらに、離婚は、調停前置といって、まずは裁判所で話し合いをする必要がありますが、調停→裁判→判決となるまで、平均で2年くらいかかります。
しかも、離婚成立前に、他の異性と交際すると不貞行為(不倫)となって、離婚請求が権利濫用として認められなかったり、慰謝料を請求されたりします。
これに対し、婚約破棄の場合、「結婚するのをやめます」というだけですので、離婚のような面倒な手続きは必要ありません。
もちろん、相手に落ち度がない場合は、婚約破棄慰謝料を支払う必要がありますが、一般的には離婚慰謝料より婚約破棄慰謝料の方が低額です。
婚約破棄をするようにお勧めするわけではありませんが、迷いがあるなら、一旦踏みとどまって考えることをお勧めします。