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子供のために離婚しない?

「子供のために離婚したくありません」、「子供がもう少し大きくなってから離婚したいと考えています」というご相談を受けることがあります。

しかし、本当に離婚しないことが子供のためになるのでしょうか?

たとえば、児童虐待の防止等に関する法律2条4号では、「児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力」は児童に対する虐待行為と定義づけられています。

これは夫婦間の対立、暴力などが子供の成長に大きな影響があるという研究がいくつも発表されているからです。

親の問題行動が子供の犯罪率、精神障害発症のリスクを高めることが分かってきているのです。

オランダの研究で母親の単独監護で生活する子の健康状態は、両親の対立が激しい家庭の子供よりも健康状態が良いという研究もあります。

さらに、乳幼児期に両親の離婚を経験した子供は、年齢が高くなってから離婚を経験した子供よりも、離婚後何年かたった後の精神的苦痛は少なくてすむという研究もあります。

安易な離婚には反対ですが、他方で、「自分さえ我慢すればいい」というのも間違いです。

子供は、あなたが傷ついているのと同様に、いや、もしかするとそれ以上に相手の行為によって傷ついているかもしれません。

 

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