セックスレスを理由とする離婚

2015-09-22

最高裁判所は、性交渉も婚姻生活における重要な構成要素であるから、セックスレスや性交渉の不能が婚姻関係を継続し難い重大な事由として離婚が認められる場合があるとしています。
もっとも、性交渉がなければ、即離婚となるわけではなく、病気や老齢、性関係を重視しない当事者間の合意があるなど、セックスレスが愛情の喪失とはいえないような事情がある場合には、離婚は認められません。

 

病気を原因とするセックスレスは、即離婚とはならないと書きましたが、それは、結婚後に病気になりセックスレスとなった場合であって、結婚前から性交渉が不能であったのに、これを隠して結婚したような場合には離婚理由となります。

 

〈福岡高等裁判所平成5年3月18日判決〉
夫がアダルトビデオなどを見ながら自慰行為はするのに、妻との性交渉を拒否した事案で離婚を認めた。

 

〈岡山地方裁判所津山支部平成3年3月29日判決〉
結婚当初から妻が性交渉を嫌がり、離婚するまでの1年間1度も性交渉がなく、協議離婚をしたあと、夫から妻へ損害賠償請求をした事案について、婚姻関係の破綻原因は妻にあるとして慰謝料150万円を認めた。

 

〈最高裁判所昭和37年2月6日判決〉
夫は、妻と交際期間中に病気により睾丸を切除した。妻は、医師が生殖能力はないが性交渉は可能と述べていたのを信じ結婚したが、結婚後1年半の間1度も性交渉ができなかったという事案で、妻からの離婚請求を認めた。

 

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