祖父母・兄弟姉妹の面会交流権

2015-11-23

「祖父母が孫に会いたい」、「父親に引き取られた兄弟が、母親に引き取られた兄弟に会いたい」そういった場合、法律上「会わせろ」といえるでしょうか?

 

祖父母が孫に会いたいとして面会交流調停や審判の申立てをすることは、ときどきあることです。

 

しかし、残念ながら、子供との面会交流を権利として認められるのは原則として両親に限られ、祖父母や兄弟姉妹が権利として面会交流を認められることはほとんどありません。

 

判例集等に掲載されている裁判例でも、祖父母の面会交流を認めているのは、東京高等裁判所昭和52年12月9日決定くらいです。
同決定の概要は次のようなものです。

 

夫婦と子供2人が、妻の実家で妻の両親と6人で生活していましたが、妻が亡くなったため、夫は子供達を連れて妻の実家を出て行こうとしました。しかし、妻の両親が子供達を渡すのをかたくなに拒否したため、やむなく夫は子供達を置いて出て行き、妻両親を相手として子の引渡しを請求しました。

 

このような事情の下で裁判所は、父親の申立てた子の引渡し請求を認めるとともに、祖父母について、子供達と2か月1回の宿泊をともなう面会を認めました。

 

兄弟姉妹の面会交流権については、判例集等に掲載しているものは見つけることができませんでしたが、祖父母の場合と同様に認められるのは極めて例外的な場合でしょう。

 

なお、子供の健全な成長の観点から、祖父母や兄弟姉妹の面会交流が重要であるとして、面会交流を権利として認めている諸外国も多く、日本でも認めるべきだとの見解も有力に主張されているため、今後は認められるようになるかもしれません。

 

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