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日弁連の死刑廃止宣言について

先日、日本弁護士連合会が「死刑廃止宣言」を採択したことがニュースになりました。

死刑廃止に限らず、いろんなことが日弁連から宣言されますが、一般の方から見れば、あたかも大多数の弁護士が賛同しているかのように思われるようで、相談者から質問を受けることがあります。

しかし、申し訳ありませんが多くの弁護士は、日弁連が出そうとする宣言について、いちいち確認していないのではないかと思います。

極端な話しですが、過去に参加していたある日弁連の委員会で、突然委員長が、「●●について××委員会は△△と答えておきますね」とさらっと委員会の意見にされてしまいそうになったことがありました。

そんな感じで知らない間に決まっていることが多くあります。

というわけで、日弁連は、いろんなことに宣言を出すためこちらが困惑することがあります。

「では、お前は死刑に賛成なのか?」と言われそうですので、先にお答えしますと、今は死刑には反対です。

ただし、「犯罪者にも人権がある」などと言うつもりはありません。

理由は、3つです。

① 異常犯罪者の心理は普通の人間には分かりません。そうであれば、異常犯罪者こそ、すぐに殺すよりも研究対象とした方が犯罪予防及び犯罪発生時の早期解決に役立つと考えること

② 死刑を執行する人間が必要である=誰かに人殺しを強要していること

③ 無実の人間がえん罪で殺されることがあること(実際にイギリスで死刑執行直後に真犯人が見つかったことがあり、それがきっかけでイギリスでは死刑制度がなくなりました)

なお、仇討ち制度ならいいかなとちょっと思ったりもしています。

 

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