無戸籍児が増えている?
平成27年2月18日放送のNHKクローズアップ現代は、「戸籍のない子どもたちⅡ」と題し、無戸籍児について特集していました。
同番組によると、無戸籍児は増えているそうです。
当サイトの「300日問題-子供の戸籍取得-」でも書いたとおり、DVなどで元夫から逃げだし、別の男性との間に生まれた子供については、元夫の戸籍に載せずに出生届けが出せる可能性があります。
嫡出推定が及ばないとして、生物学的な父に対して認知調停を起こす方法です。
子供の戸籍で悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。
もし、上記の認知調停が困難な場合でも、思い切って相談してください。
その場合、元夫から、「嫡出否認の訴え」(実際は調停)という手続をしてもらう必要がありますが、弁護士が手続を行うので、元夫との接触は最小限に抑えられます。
お子さんのために頑張ってください。
また、同番組では、「就籍」という制度も取り上げていました。
「就籍」というのは、親の戸籍に入るのではなく、新たに戸籍を作る制度です。
具体的には、家庭裁判所で、「就籍許可の申立」という手続を行い、許可が出ると、市区町村役場で戸籍を作る手続を行うものです。
ほとんどは、父母の分からない乳幼児について、乳児院などが手続を代理して行いますが、大人でも認められることがあります。
日本の戸籍を作る制度ですから、日本人であることを証明しないいけないため、少しハードルが上がりますが、現在戸籍が無い方もあきらめないでください。
監修弁護士紹介
弁護士 本 田 幸 則(登録番号36255)
・2005年 旧司法試験合格
・2007年 弁護士登録
弁護士になってすぐのころは、所属事務所にて、一般的な民事事件はもちろん、行政訴訟や刑事事件、企業法務まで担当しました。
独立後は、身近な問題を取り扱いたいと思い、離婚や相続などに注力しています。
ご相談においては、長期的な視野から依頼者にとって何がベストなのかを考え、交渉から裁判まであらゆる手段を視野に入れてアドバイスいたします。
弁護士 鈴 木 淳(登録番号47284)
・2006年 早稲田大学法学部卒業
・2006年 法務省入省(国家Ⅰ種法律職)
・2011年 明治大学法科大学院修了
・2011年 新司法試験合格
・2012年 弁護士登録
一般民事事件や中小企業法務を中心として、交渉から裁判まで、様々な分野の案件を担当してきました。
この度、なごみ法律事務所の理念に共感し、市民の方の生活に密着した問題や、経営者の日常的に接する問題を重点的に扱いたいと考え、執務することとなりました。
ご依頼者と同じ目線に立ちながら、最善の解決策を共に考えてゆきたいと思います。