相続放棄をする相続人がいると遺留分は増えるか?

2017-10-20

相続人が何人かいて、そのうちの一人が相続放棄をした場合、他の相続人の遺留分は増えるのでしょうか?

 

例えば、Aさんには、奥さんBと、子供C、Dがいたとします。
Aさんが奥さんBに全財産を残すという遺言を残して亡くなったとき、Dが遺留分を請求すると、法定相続分の2分の1が遺留分ですから、Dの遺留分は、法定相続分1/4×1/2=1/8となります。
ここで、Cが相続放棄をした場合、Dの遺留分は増えるでしょうか?

 

この点、相続放棄をすると、その相続人は、最初から相続人ではなかったことになります(民法939条)。
そうすると、Cが相続放棄をすると、相続に関しては、子供が1人しかいなかったのと同じことになります。
その結果、法定相続分について、Dは1/2となり、遺留分は、その1/2なので1/4となります。

 

では、AさんがDに全財産を残す旨の遺言を残していて、奥さんのBが遺留分を主張する場合はどうでしょう。
この場合、配偶者の法定相続分は、子供が何人であろうとも2分の1なので、Cが相続放棄をしても影響がありません。
その結果、Cの遺留分も変わりません。

 

つまり、相続放棄により、放棄した相続人が最初から相続人ではなくなるので、法定相続分が変わる結果、遺留分にも影響がある場合があるけれど、影響しない場合もあるということになります。

 

 

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